このページの情報は 2006年1月26日15時17分 時点のものです。 |
RoBolution(ロボリューション)? 人型二足歩行タイプが開くロボット産業革命
ホンダとソニーが2000年11月に相次いで発表した人型二足歩行ロボットが多くの人に驚きと将来への期待感を与え、テレビや新聞などのマスコミ報道でも盛んに取り上げられたことは記憶に新しい。このような人型二足歩行ロボットに対する社会的関心が高まるなか発刊されたのが、「最新人型二足歩行ロボット図鑑」ともいえる本書である。 本書で取り上げている、ホンダASIMO、ソニーSDR-3X、ERATO PINO、早大高西研 WABIAN-RW、青学大E-sys Mk.5の各ロボットは、現在最先端を行く人型二足歩行ロボット開発プロジェクトから生み出されたものである。本書では、これらのロボットの主要なスペックや技術的な特徴をグラフィカルに解説するとともに、それぞれを対比させたことにより、各プロジェクトの目的やコンセプト、将来の方向性の違いを明確にしている。また、それぞれのロボットの実用性、エンターテイメント性、研究レベル、商品化レベルといった分類も今まであまり見られなかった視点であり興味深い。 タイトルの「Robolution」という言葉は、「ロボットが生産現場から生活空間へ飛び出し、人間の精神活動にまで関わる存在になる」ロボット産業革命を意味するという。本書は、「Robolution」の原動力となる人型二足歩行ロボットの現状と可能性を知るのにふさわしいものとなっている。また、図解も多く肩ひじを張らずに楽しめる1冊でもある。(福島紀行)
本重量約625グラム。第1版第1刷発行2001年。人型二足歩行タイプロボットの「技術とデザイン、マーケッテングを探った」とはじめにある。しっかりした装丁。写真が美しい。アイドルの写真集と作りは似ている。取り上げられているロボットは5種類。それぞれにスペックや開発関係者へのインタビューがつく。解説は二足歩行の原理から解き明かしていてベクトルによる力の図解などもあるので簡単とはいえないが、ロボットに興味があるなら十分読み下せるように作られている。家電技術の応用、映画「ロボコップ」に使われているロボットの効果音はハーモニックドライブ減速機の音の模倣、など初めて知ること多し。特にp091「不気味の谷とは?」は人工物と自然の関係を示していて大変興味深い。 |
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